2012年3月13日火曜日

FeelLove vol.15発売中!『対談 朝井リョウ×柚木麻子~卒業~』掲載

朝井リョウさんと柚木麻子さんの対談in早稲田大学が掲載されている
『FeelLove vol.15』が発売になりました!


早稲田キャンパス内で撮影したグラビアも掲載
されております。

詳細はこちら

お二人の中学、高校、大学の思い出、
そして小説家としての今を語っていただきました。

学校を卒業してから随分経つオトナが読んでも、当時のヒリヒリした気持ちをリアルに思い出させるお二人の小説。
それは、それぞれに忘れられない教室の風景があるからなのだろうなぁと思いました。

「……女子、すげえ(笑)」と朝井さんを
唸らせた柚木さんの女子校時代、
ぜひご一読ください!
(N)

本誌 文:阿部花恵 撮影:下林彩子

2012年3月11日日曜日

青春アンソロジー『あのころの、』4月5日発売

 

4月5日、実業之日本社より
窪 美澄、瀧羽麻子、吉野万理子、加藤千恵、彩瀬まる、柚木麻子、6人の女性作家が
競演する  青春アンソロジー『あのころの、』が文庫で登場。  


旬の女性作家6人が競演 女子高生をめぐる6つの情景
夢、あこがれ、自信。悲しみ、怒り,とまどい。不安、嫉妬、そして別れ。
熱い注目を集める気鋭女性作家6人が、あ のころ――女子高生時代――ならでは
のセンシティブな心模様、取り巻く情景を鮮烈に紡ぎ出す。
いまを全力で駆け抜ける現役女子高校生と、かつて女子高生 だった
すべての大人の女性たちに贈る、珠玉の青春アンソロジー。いきなり文庫で登場! 

【収録作品(掲載順)】
窪 美澄「リーメンビューゲル」
瀧羽麻子「ぱりぱり」
吉野万理子「約束は今も届かなくて」
加藤千恵「耳の中の水」
彩瀬まる「傘下の花」
柚木麻子「終わりを待つ季節」
実業之日本社作品紹介ページより) 

■書店員さんが語る『あのころの、』魅力 
書店員さんたちのメッセージや各著者さんの直筆コメントも!→こちら!



雑誌掲載・発売予定など*(3/22)

近日の掲載、発売情報です。
・発売中  『文藝春秋2012年3月臨時増刊号』「文芸あねもねとの出会い」掲載
・3月10日 幻冬舎『GINGER L。』「伊藤くんB」連載第2回掲載 →試し読み
・3月10日 PHPスペシャル4月号「ヒロインで読むフランス文学」
第4回モリエール「女房学校」
・3月12日 祥伝社 『Feel Love Vol.15』「早稲女、女、男」最終回
朝井リョウ×柚木麻子対談掲載
・3月22日  文藝春秋『オール讀物』4月号 「苺につめあと」掲載
・4月4日 実業之日本社 『紡5』連載「王妃の帰還」掲載
・4月5日  実業之日本社文庫 青春アンソロジー『あのころの、』発売

2012年3月2日金曜日

テレビ出演情報【「週刊ブックレビュー」「王様のブランチ」】

少し前の記事でも紹介しましたが、改めて告知です。

3月3日(土)は柚木DAY!
ということで、ふたつのテレビ番組で柚木さんが取り上げられます!

3月3日(土)6時半~
「週刊ブックレビュー」(NHKBSプレミアム) 
http://www.nhk.or.jp/book/index.html
歌人の林あまりさんが、『嘆きの美女』をご紹介されます。
柚木さんご本人の出演はありません。
※再放送は、月曜日 2:00 - 2:54、金曜日 0:00 - 0:54の予定です。

3月3日(土)9時半~
「王様のブランチ」(TBS)
http://www.tbs.co.jp/brunch/
9時半過ぎのブックレビューコーナーで、『けむたい後輩』が取り上げられます。
こちらは、ご本人が出演されます!

常々「『王様のブランチ』に出たい」とおっしゃっていた柚木さん。
この調子だと、マスメディアの寵児になる日も近そうですね。

どうぞお見逃しのないよう、よろしくお願いいたします!

連載作品のご紹介

現在連載中・これから連載予定の作品をご紹介します。


■小説
「王妃の帰還」 (「紡」実業之日本社)
http://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-63242-1
ワガママ美少女に振り回される、地味な中学生女子グループの運命やいかに!?

3月12日発売号で最終回!
「早稲女、女、男」(『Feel Love』祥伝社)
http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396801144
泥臭くてめんどうくさいけど一生懸命な「ワセジョ」を中心にした青春もの。

「伊藤君」(『 GINGER L. 』幻冬舎)
http://www.gentosha.co.jp/gingerl/new.html
伊藤君というやっかいな性格の男性をめぐる五人「A-E」の女性の物語。

ほんのり官能シリーズ(シリーズ名未定)(『オール讀物』文藝春秋) 
http://www.bunshun.co.jp/mag/ooruyomimono/ooruyomimono1110.htm
これまでに「西瓜のわれめ」「蜜柑のしぶき」を掲載。

■エッセイ
「ヒロインで読むフランス文学」(「PHPスペシャル」PHP研究所)
仏文科卒の柚木さんによる、ヒロインからめぐるフランス文学読書案内です。

■マンガ
5月より連載スタート!
漫画原作「魔法使いの心友」(作画・香魚子)(『別冊マーガレット』2012年6
月号より、集英社)
http://betsuma.shueisha.co.jp/
待望の魔法少女ものです!

ぜひ、チェックしてくださいね。

幻冬舎刊『けむたい後輩』発売中です!

幻冬舎より、柚木先生初めての書下ろし小説『けむたい後輩』が刊行されました。


大反響で、発売からたちまち重版決定!!


3月3日、女の子の日に、
TBS「王様のブランチ」BOOKコーナーで紹介されます。

誰もが覚えのある、痛みと焦りと恥ずかしさ
女子大で入り混じるプライドとコンプレックスを描いた傑作長編です。

大学1年生の真実子は、元詩人の先輩・栞子に出会い心酔していく。
親友を栞子にとられたようで、幼なじみの美里は面白くない。
一方、栞子の恋人・蓮見教授は美里の美貌に心を奪われてしまい……。

壊れやすい自尊心を持て余す女の子たちの願いは一つ。
ただ、認めてほしいだけ。

くわしい登場人物一覧やあらすじ、柚木先生のインタビューなど「けむたい後輩」情報が満載の特設サイトを、ぜひご覧になってみてください。

2012年3月1日木曜日

3月12日発売『Feel Love vol.15』「早稲女、女、男」 最終回&柚木麻子さん×朝井リョウさん対談掲載

小説誌『FeelLove』(祥伝社刊)にて連載されておりました
「早稲女、女、男」3月12日発売号でいよいよ最終回をむかえます。


「早稲女、女、男」……?そもそも「早稲女」って何……
という方もいらっしゃるかと思いますので、まず簡単にご説明を。


わせ-じょ【早稲女・ワセ女】

早稲田大学に通う女子学生およびOGのこと。

特徴:プライドが高く、負けず嫌い。
   ガサツな言動が目立つものの、意外と母性的で世話好き。
   自意識過剰で面倒臭い。芋っぽい。元ガリ勉。酒豪。

用例:「この世には、男と女と早稲女がいる」「早稲女は第三の性」
   「早稲女かよー」など

全国のワセ女関係者の皆様、申し訳ありません<(_ _)>
もちろん、おしゃれで甘え上手な素敵女子も沢山おり、これはあくまでイメージです。
   

「早稲女っぽいね~」と言われたら、それは褒め言葉ではなく
むしろ遠回しな悪口の可能性も……

しかし、こんな面倒くさい早稲女のイタさ彼女たちが
いつも一生懸命だからこそ!だと思います。

この世にはそんな彼女たちを応援する早稲女好き方も少なくなく、
柚木先生もそのひとり!

「わたし、早稲女が好きなんです!」という柚木先生の一言から生まれた作品が
この「早稲女、女、男」なのです。

主人公は早稲女のなかの早稲女、早稲田大学教育学部4年生の早乙女香夏子
毎回、彼女とかかわった他大学の女の子の視点から物語が描かれてきました。
最終回の今回は、青山学院大学のみなみちゃん登場。
卒業旅行中に香夏子と出会い、二人は遥かメキシコの地である重大な決心
をします。

早稲女に限らず、素直になれない不器用な女性に広く共感していただける
ことと思います!

また今号では、この春に早稲田大学を卒業される現役早稲男(わせだん)
である作家の朝井リョウさんとの対談も掲載されております。

早稲田大学にて、お二人の学生時代のこと、早稲女について、そして創作のこと
など盛り沢山な内容で語っていただきました。

早稲女の端くれであります私は、現役早稲男の朝井さんが語る早稲女論を
大変興味深く拝聴し「もっと早く聞いていればこんなことには…」と
密かに悶絶いたしました。

「早稲女、女、男」に登場する早稲男代表・長津田(ポンコツ8年生by香夏子)は
いろいろとダメ男なのですが、朝井さんは善き早稲男でいらっしゃいます。

実はお二人が直接お会いするのは対談当日が2回目。
にもかかわらず、根っからのエンターテイナーのお二人のお話は約8時間(!)
途切れることはなく、傍で聞かせていただいていた私はずっと笑いっぱなしで
眼のまわりがK-POPアイドルのようになってしまいました。

ぜひぜひ、ご一読くださいませ。

なお「早稲女、女、男」は今年の夏に単行本化される予定です。
今後、刊行に向けて裏話や早稲女論について綴っていけたらと
思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。


(文責N)

3.11チャリティ本 『文芸あねもね』刊行記念トークイベント

柚木さんが参加されている東日本大震災復興支援・チャリティ小説同人誌「文芸あねもね」
トークイベントが開催され、柚木さんも他の執筆者の先生方と出演されます。

<『文芸あねもね』刊行記念トークイベント 概要> 
■期日:3月15日(木) 午後7時~
■会場:西武池袋本店別館9階池袋コミュニティ・カレッジ28番教室
■定員:50名
■参加チケット:税込1,000円
■チケット販売場所:西武池袋本店書籍館地下1階 リブロリファレンスカウンター
■お問合せ:リブロ池袋本店 03-5949-2910


山本文緒さん、彩瀬まるさん、蛭田亜紗子さん、南綾子さん、柚木麻子さんが
出演される予定です。

くわしくはリブロの新着情報ページをご覧下さい。

電子書籍から紙版になった『文芸あねもね』は
新潮文庫から絶賛発売中です!



(文責・I)

まんが原作「魔法使いの心友」別マ6月号より連載開始

柚木麻子先生初のまんが原作「魔法使いの心友」が別冊マーガレット6月号(5/12発売予定)
より連載スタート!

作画を担当するのは香魚子(あゆこ)先生です。

柚木先生のツイッターより「魔法使いの心友」に関するコメントを転載いたします。

今日発売の別冊マーガレットに6月号から連載がスタートする「魔法使いの心友」の告知が出ています。そう、今度の仕事は少女漫画原作!作画はあの香魚子さ ん!「シトラス」「さよなら私たち」……少女の輝きと残酷さを繊細なタッチで描かせたら右に出るものがいない彼女に作画を担当していただける」


物語を作るにあたって、香魚子さん、編集者さんと打ち合わせをしたのですが、どうせ老舗少女漫画誌で書かせていただくなら、文芸ではなかなか出来ないこ と、それも、昔から大好きだったことをやりたい!というわけで別マでは異色ではありますが「魔女っ子もの」を書くことをすぐに決めました。

「姫ちゃんのリボン」「魔法の天使 クリィミーマミ」「魔法の妖精 ペルシャ」「エスパー魔美」…。子供の頃大好きだった魔女ッ子モノ…。グッズも買った。呪文も覚えた。ヒロインに憧れた。 ああいうのがやりたい!舞台は自動的に魔女っ子の聖地「国立」になりました。(姫ちゃんとマミが国立だから)


一番考えたのが呪文!魔女ッ子ものの命は呪文です。テクマクマヤコンとかコスモマジックメタモルフォーゼとかペルッコラブリンクルクルリンクル級の破壊力 のある覚えやすいやつ!!連載小説とか書き下ろしを書くかたわら、ずっとずっと呪文を考えたせいで、マジで魔女みたいな顔になりました

二話目に出てくる渾身の呪文にご注目ください。あれ?と気付いた方は気付かないフリをしてください。なお、内容に触れない方がいいんだと思いますが、ド級 のイケメンが出てきます。漫画の登場人物に恋した経験のないつまらない女ですが、あの涼やかな笑顔にノックアウト!香魚子さんの描く線の美しさ!

なお、私がサインや色紙に必ずかく自分の分身的キャラクター、うさぎ人間のモフが「使い魔」としてゴリ押し的にレギュラー登場します。香魚子さんの描くモフがめちゃくちゃ可愛いです!  

別冊マーガレットさんと天才・香魚子さんのお力を借りてスタートする新感覚魔女っ子学園ストーリー「魔法使いの心友」、掲載は六月号からですが、どうぞよ ろしくお願いします。なお、この作品、今年始まる某文芸誌での連載とも微妙に内容がリンクしております。近くなったらまた告知します!」

どうぞお楽しみに!


「魔法使いの心友」予告イラスト(c)香魚子・柚木麻子/集英社
(文責・別マI)



最新刊「けむたい後輩」特設サイトオープン

発売中の最新刊「けむたい後輩」の特設サイトがWebマガジン幻冬舎内にオープン
しました。→こちら

あらすじ、登場人物一覧、インタビュー、書評、立ち読み、新聞広告がご覧になれます。
サイン本が10名様にあたるプレゼントも実施中です。

ぜひご覧ください。

作品紹介:『終点のあの子』


『終点のあの子』
柚木麻子著
発売:文藝春秋
定価:1400円

揺れ動く思春期を描く、最強の「ガールズ系小説」
女子校の甘くて苦い出来事を、やわらかく繊細な文章で描く受賞作ほか
全4篇を収録
(文藝春秋オフィシャルサイトより)


記念すべき柚木先生のデビュー作です。
第88回オール讀物新人賞を受賞した「フォーゲットミー、ノットブルー」と、「甘夏」「ふたりでいるのに無言で読書」「オイスターベイビー」の合計4篇を収録しています。
主な舞台は都内にあるお嬢様女子校。
変わり映えのしない学校生活に、有名カメラマンを父に持ち、芸術家気質で奔放な転校生・朱里がやって来たことから、クラスの力関係やグループのバランスが崩れ始めます。
憧れたり、共感したり、嫉妬したり、見下したり・・・
万華鏡のように目まぐるしく変化する女の子たちの気持ちを、丁寧に、かつ寄り添いすぎずに書きあげる柚木さんの筆が光ります。
大人になれば平気でやり過ごせるような出来事も、彼女たちにとっては一大事。
あの頃の私も、誰かを嫌うふりして、本当はうまくやれない自分をいちばん嫌っていたのかな・・・なんて思い返して、胸がチクチクしました。
どの話も「わかるわかる」と頷かずにはいられませんが、特に読書好きには、「ふたりでいるのに無言で読書」はたまらないはず!
また最後まで読み終えると、個々の話では見えなかったものが見えてきます。
カバーに塗られた印象的なブルーのように、せつなくも清々しい気持ちになれる本です。
(文責・G)